住環境が大きなポイントになる
一番の不安は「環境」
何かしらの持病を抱え、通院が必要な人にとって医療機関が遠いと足が遠のき、定期的に健康をチェックする機会も減るため病気の早期発見ができなくなってしまいます。また、介護施設は一人暮らしの高齢者が社会とつながる交流の場でもありますが、アクセスしにくい場所にあるとその機会が持てず、孤立してしまうでしょう。
健康的な生活を送るためには心身共に、プラスの循環ができる環境であることが大切です。自宅から医療機関や介護施設がアクセスしやすいかどうか、住環境にも気を配る必要があります。
住み替えも検討してみよう
医療機関や介護施設が充実しているかどうかは住んでいる地域によって異なりますが、一人暮らしの場合はなるべく多くの選択肢から選べる場所にすると良いでしょう。たくさんの診療科がある総合病院のような医療機関や、デイサービスや訪問介護など多種類の介護サービスが受けられる場所が理想的です。
では選択肢が少ない地方ではどうすればいいのでしょうか。そもそも選択肢が限られているため、妥協は避けられません。妥協せず、自分に合った介護サービスを受けたいのであれば、都市部への住み替えを考えてみましょう。選択肢の数が多くなるため、理想に近い環境で医療や介護を受けることができます。
部屋選びは機能性を重視する
住み替えを検討しているのであれば、場所だけではなく機能性を重視した部屋を選ぶことも大切です。一人で自由気ままに暮らすのであればデザイン性の高い部屋を選びたいと思うかもしれませんが、高齢者は健康的な問題を抱えている可能性もありますし、犯罪被害を避けるために防犯対策にも気を配らなければなりません。それらを考えると、デザイン性よりも間取りや構造、機能性を重視すべきです。高齢者の部屋選びでおさえておきたいポイントを紹介します。
高層階ではなく低層階
きれいな景色がみられるようにと高層階を選ぶ人もいますが、高齢者の場合は1階や2階などの低層階がおすすめです。「エレベーターがあるから足腰に負担はかからない」と思うかもしれませんが、点検や緊急時はエレベーターが使えません。階段を使うことになるため足腰に負担がかかるでしょう。
バリアフリーかどうか
身体的な機能が衰えている高齢者にとって些細な段差もケガの原因になる可能性があります。なるべく段差の少ない、バリアフリーの部屋を選ぶといいでしょう。
セキュリティ設備
一人暮らしの高齢者は狙われやすいので防犯対策も重視しておきたいところです。オートロックや、TVモニターがついたインターホン、管理人が常駐している、などのようにセキュリティがしっかりしている物件を選びましょう。
頼れる存在になろう
高齢者をサポートする仕事
高齢者をサポートする取り組みはいろいろありますが、実際に従事しているのはヘルパーなどの介護士です。高齢者の増加に伴い、介護士の数も不足しているため求人も多く、未経験でもできるとあって、介護士として高齢者を支えることを選ぶ人も少なくありません。介護経験がない人も手厚くサポートしてくれる転職エージェントを利用すると、未経験者向けの求人もすぐにみつかります。